http://forums.civfanatics.com/showthread.php?p=6806299#post6806299
3.17時代の記事。記事の投稿者はCiv4のプログラムを解析して結論を出したとの事。以下抄訳。
AIの開戦理由は2種類ある。1つは外交的理由、もう1つは戦略的理由である。
外交的理由による宣戦は2種類ある。1つは貢物の要求が拒否された場合、もう1つは他国から参戦要請を受けた場合である。
戦略的理由による宣戦は3種類。ただしどれも同じような計算方式を用いる。
戦争中または戦争準備中でなく、財政危機にも陥っていないAIは、毎ターン開戦判定ロールを行う。最初に全面戦争ロール、結果が否なら限定戦争ロール、それも否なら便乗参戦ロールを行う。全て否であれば戦争準備には入らず次のターンに進む。
全面戦争が発動しなければ限定戦争の判定に入る。計算方式は全面戦争とほぼ同じだが、宣戦考慮の対象になるのは隣接する国のみである(孤島の文明も隣接扱いになる。また自分が孤島にいれば全文明が隣接扱いになる)。また判定に用いられる値も少し異なっている。
全面戦争も限定戦争も発動しなければ、既に起きている戦争への便乗が判定される。計算方式はほぼ同じだが用いられる値が少し異なる。
戦争を避けるには2つの方法がある。1つは十分に好かれること。もう1つは十分な戦力を持つこと。ただし後者に関しては閾値の概念を理解する必要がある。つまり、自分の戦力が相手AIに脅威を感じさせるレベルに達しない限り抑止効果は皆無なのだ。またこの閾値は比較的高く設定されており、最も低い指導者でも80である。従って、どのAIの閾値にも達しない程度の戦力しかない場合、友好関係による抑止が唯一の手段になる。
良い外交関係は優れた戦争防止手段である。態度が「友好」になれば宣戦される心配はない(貢物の拒否と参戦要請による場合は別である。詳しく調べてはいないが、外交を通じて「友好」国に宣戦させられるかもしれない。例えばエカテリーナなど)。また「満足」を保てれば便乗参戦を完全に防ぐことができ、限定戦争の可能性は非常に低く、全面戦争の可能性も20%に低下する。ところが「警戒」になると状況は一気に悪化し、指導者によっては戦争可能性が70%になる。他国に「警戒」されている状況はかなり危険と言えるだろう。
また興味深いことに、ターゲット候補が複数の場合の優先順位計算においては軍事力が全く考慮されない。影響するのは地理と外交だけなのだ。つまり自国の戦力が完全にゼロであったとしても、その地域で最も旨みのある土地を持っていなければ安全に暮らせる。また世界遺産の有無も開戦判定に全く影響しない。どれだけ遺産を作ろうと、それによって他国から狙われる心配はないのだ。
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