プレイレポ/BtS/無法カノンをはじめから丁寧に
その2
その3
その4
前回通貨・官吏の2つの重要技術を得て経済基盤を整えた。ここからは強化された研究力で鋼鉄まで下ルートを突き進む、研究は下ルートの入口である鋳金へ。
さてこの時期にやるべき重要なことが一つある、それはカノンRの相手国の選定だ。
「えっ早くね?」とか「軍拡するころに決めればいいんじゃね?」と言う声が聞こえてきそうだがもちろんこれには理由がある。
というのもカノンRは基本的に中世軍を想定したラッシュ戦略であるため、意識して獲物を後進国に仕立てあげる必要があるのだ。
そのためこの時期に攻める相手を選び、対策を打つ必要がある。
ルネサンスRのメイン三種すなわちカノンR・ライフルR・胸甲騎兵Rは
・都市防衛長弓マスケには圧倒的有利かつ損傷軽微で勝利をおさめることができるが、都市防衛ライフルに対しては勝つ事自体は可能なものの被害がそれなり以上に出る
・ルネサンスRのハンマー出力はカタパRの頃に毛が生えた程度であり、AIと比べると圧倒的に軍量で劣る
・バチカン拒否などで不満がたまりやすい時期なので可能な限り厭戦を抑える必要がある
といった3点から基本的に高いキルレシオを保つことができる対中世軍(マスケ含む)ができる間が旬であり、ライフルが出てきたら切り上げて次へと移るのが理想だ。
仕掛けるときに相手が既に共通規格を持ってるような状況が非常にマズいのは言うまでもないだろう。ルネサンスRにおいて仮想敵国の技術を遅らせるのは最重要課題である。(もちろんR開始を早めるのも重要)
宣戦布告の前に勝負を決めるのだ。
ということでカノンRの相手国を隣国どちらにすべきかを検討する。
まずはローマから。
非常に大きな国土を持ち都市数も12と文句なしの大国だ、特にローマ・アンティウム(ローマ東)・クーマエ(ローマ北西)などは神立地と言って良いだろう。遺産も多数あり奪えるならば一気に国力は増加する。
徳川がついでに飲み込めそうなのもグッド。
懸念材料は研究抑制手段が限られ過ぎていることだろうか。
通常、平和主義者AIに対しては宣戦依頼等で戦争に巻き込み研究スピードを抑制する方法を取ることが多いのだが今回はそれができない。
もちろん原因は徳川だ。
相互の関係でアウグストゥスに徳川を攻めさせるぐらいしか方法が無いのだが、どう考えてもプラエが徳川領を速攻で蹂躙するビジョンしか見えない。
むしろそんな状況になったらこれ以上の大国化を防ぐために可及的速やかに和平工作をしなければならないパターンである、却下。
よって技術交換を封じるように動くのがメインになるのだが、平和主義者が大国でぬくってる状態なので自国研究力だけでどんどん進んでしまう可能性がかなり高く正直抑えきる自信がない。
次にクメール。
はっきり言って首都以外しょぼい、しょぼいだけならともかく都市の建て方もひどい。
平原牛都市や草原馬都市はともかく首都南西の豚食うだけ(しかも首都から借りてる)の都市は何のために建てたのか、なぜ魚は放置されているのか。
お前の都市計画ガバガバじゃねえか!といいたくなるレベルだ。
ただし世界の半数が信仰するヒンズー教聖都(とついでにユダヤ聖都)があるのは魅力的。
研究抑制については問題無いだろう、そもそもが戦争屋なので研究力はしょぼいし交換相手も少ない。
手持ち技術から見て交換を封じるのも簡単に行けそうだ。
ローマを攻めた場合のリターンは大きいが今回はクメールを攻めることにする。泥沼化で勝利が危うくなる可能性を避け確実に最終戦争へと繋げたい。
クメール首都は一級品の生産都市になるし馬都市や西平原牛都市も国有化後は十分戦力になるため復興後の生産力は大丈夫だろう、集金施設も嬉しい。
というわけで長々と色々解説したがここらで本編に戻ろう。
ここからの基本方針はスーリヤの技術交換を可能な限り邪魔しながらいち早く鋼鉄まで研究を進めることであるのを念頭においてほしい。
114ターン二人目の大科学者コペルニクス誕生、化学への電球消費のため待機。
研究は鋳金→羅針盤→機械→光学と進むことにする。
以前書いたように無法カノンに本来羅針盤・光学は必要ないのだが、誰かさんのせいでいまだに2文明と出会えてないため仕方なく海を渡って接触を狙うことにする。
120ターン建築学の取引が解禁された時の技術テーブルだ。
スーリヤの技術交換相手となり得るのはアウグストゥスとブーディカなのでこの三人の技術をよく見てほしい。
この状況でスーリヤが取引材料として出せるのは、アウグストゥスに対しては鋳金のみ、ブーディカに対しては鋳金と封建制であることが読み取れる。
よって鋳金と封建制をこの二人に何らかの形で渡してしまえばスーリヤは取引材料を失い技術交換のチャンスを失うことになる。
とりあえずは両方に使える鋳金をバラ撒くのがいいだろう。アウグストゥスとは建築学と交換、ブーディカに売却することにする。
が、アウグストゥスは鋳金研究中らしく単体では交換してくれないのでとりあえず1ターン建築学にビーカーを注ぐ。
翌121ターン、幸運な事にアウグストゥスがまた大金を持ってきてくれた。鋳金+羅針盤⇔建築学+240円の取引成立。
この時官吏を渡してはいけないことに注意!官僚制はAIにとっても強力な制度なので研究スピードが目に見えて上がる、独占が崩れていても秘匿しよう。
パンゲアの羅針盤に技術としての価値はほとんどないのでなおさらだ。
ブーディカに80円で鋳金売却、これでスーリヤの鋳金は技術交換に使えなくなった。
それなりの妨害にはなるだろう。
128ターン光学研究完了、さっそく第三都市でキャラベルを作り始める。
パンゲアでキャラベル作ったのなんて数えるぐらいしか記憶にない。
3ターン後キャラベルが完成、探検隊はまだ見ぬ2文明との接触を目指して東へと向かう。
アステカ・・・東・・・うっ頭が
135ターン、ブーディカから羅針盤の恐喝、どうぞどうぞ。
ひたすら東進を続け137ターン、ついに新世界が見える。
気になるその指導者は・・・
「こんぐらい色黒なら流石に騙されなかったんだがなぁ・・・」
6人目の指導者はペルシャのダレイオスであった。
金融・組織の研究特化志向通りの技術屋AIだが信教の自由を好むせいで途中で落伍することが多くやや残念な感じ、AIオラニエの同類。
しかし自由主義以前のこの時期に既に技術が遅れ気味なのはかなり珍しい事態だと思う。
カビの生えた美学を50円で売却、戦争屋のヘイトを集めまくってるので相互は結ばないことにする。
140ターン、ブーディカがダレイオスに宣戦布告。スーリヤも便乗宣戦。
しかしいつどこでダレイオスとスーリヤは出会ったんだろうか?
このターンから火薬の研究に着手、そろそろ軍拡の準備をするべきだろう。
神権政治採用のためにアウグストゥスと光学⇔神学の取引。
ついでにスーリヤがそこそこ金を持っていたので羅針盤⇔文学+120円の取引。
仮想敵国相手でも羅針盤・光学は渡してよい。
仕方なしに取った羅針盤だが取引で元がとれてる気もする。
142ターン三人目の大科学者ヒュパティア誕生、化学前の丁度いいタイミングだ。
三人目を出す都市は90ターンあたりで科学者雇用開始できるように動こう。
ついでにまたスーリヤがそこそこ金を持っているので光学⇔騎乗+120円の取引、象兵解禁。
そして最後の指導者ユスティアヌスと遭遇。
神権四天王及び宗キチ四天王の一角にして最強AIとの呼び声も高い指導者だ。
今回は拡張にやや失敗したようで6都市しか保有していない。
これで指導者全員が出揃って技術が大分ころがしやすくなった。
カノンR開始までにトレブ10体のUG費用800円+αを目指して稼ごう。
ここまでの研究はギルド→工学→火薬、今考えると火薬を先に研究して工学を交換入手でもよかったかもしれない。
早速金策に走ることにする。1200円ぐらいまで稼げればベストだが1000円程度でも問題はない。
143~146ターンの間に
・ブーディカに文学を80円、光学を150円で売却
・ダレイオスに文学を40円で売却
・ユスティアヌスに文学を20円で売却
・徳さんに文学を40円で売却
合計310円を稼いだ。SSを見ての通り裏では全力で富生産中だ。
146ターン火薬研究完了、同時に化学ジャンプの条件を満たす。
早速待機していた大科学者二人を電球消費する。
化学ジャンプ成功!そのまま鋼鉄研究へ。
そしてここから軍拡モードに移行する。
神権奴隷の軍拡モードだ。
今回は第二・第三都市が素ハンマー15を超える優良生産都市なので奴隷は第四都市でのみ叩く。
中世軍相手に正面から仕掛けるなら鋼鉄研究終了時にトレブ10お供10防衛用マスケ3がベスト。
ついでに防諜用のスパイを最低限1体は作っておこう。首都への毒水はかなり危険なのでスパイ駐留は必須だ。
化学ジャンプが終わったので法律や紙を回避する必要はなくなった。
早速法律を回収、紙はまだどこも持っていないようだ。
149ターン金銭入手のラッキーイベント、これはおいしい。
スーリヤが大金を持っていて工学残り1ターンなので100円で売却。
仮想敵国への諜報はこういった相手に得をさせない技術売却を可能にするのでかなり有用だ。
翌150ターンの頭にアウグストゥスがギルドを小銭で売ってくれと言ってくる。
AIが持ちかけてきた場合の取引は基本的に等価なのでほとんど研究が終わっているようだ、秘匿する意味も薄いので売却する。
ここで長考。
カノンRを行う場合、ライフルに加え胸甲騎兵の出現を可能な限り遅らせたいので火薬へ繋がる技術を秘匿したい。
が、今回はギルドを売却することにした。
スーリヤはナショナリズムどころか哲学すらまだ持っていないので職業軍人まではまず到達しないだろうとの判断だ。最悪開戦時に出現していなければどうとでもなる。
220円は大金、やや金に目がくらんだ感はあるが間違った判断ではないと思う。
裏ではキャラベル探検隊が世界一周を達成、ワリとどうでもいい。
155ターン、ブーディカとギルド⇔音楽+100円の交換。
厭戦への保険としてだが正直この取引はいらなかった気がする。
ついでにこの時期徳さんに騎乗と羅針盤をそれぞれ90円で売却している。
161ターン鋼鉄研究完了!
光学に寄り道したのを考えればなかなかいいペースで来れたのではないだろうか。
早速トレブ10体をアップグレード。
中世軍では相手にならないし戦費も十分、勝利はまず揺るがないだろう。
といったところでその5に続く。
都市生産物
首都
労働者→戦士*3→開拓者→戦士→ストヘン換金→労働者→開拓者→戦士→図書館→労働者→穀物庫→ヒンズー教寺院→ヒンズー教僧院→スパイ→市場→水道橋→鍛冶屋→兵舎→富生産→雑貨商
第二都市
モニュメント→労働者→開拓者→図書館→穀物庫→兵舎→鍛冶屋→ヒンズー教僧院→ヒンズー教寺院→富生産
第三都市
図書館→穀物庫→灯台→富生産→戦士→鍛冶屋→キャラベル→兵舎→港→ヒンズー教僧院→ヒンズー教寺院→富生産
第四都市
図書館→富生産→戦士→穀物庫→兵舎→長弓兵→富生産→鍛冶屋→ヒンズー教僧院→ヒンズー教寺院→富生産
以降は各都市でトレブ・メイス・象・マスケを生産し軍拡
次回から都市生産物は省略
(補足:衛星都市の都市建造物について)
今回は全体的にハンマーが豊富で例としては正直不適当なのだが一応説明させていただきたい。
基本的にルネサンスR以前の衛星都市に求められるのは(奴隷制による)軍の生産と大科学者の排出のみである。
したがって穀物庫・兵舎だけが必須建造物であり、それに加えて偉人排出する都市のみ図書館があれば良い。
丘やハンマー資源ががほとんどなくハンマーを奴隷制に頼りきるような都市の場合、この2つあるいは3つの建造物を立てたらあとは全力で富生産に徹しよう。
今回の3都市の様にハンマーに全く困らない土地の場合は追加で鍛冶屋やバチカン施設を立ててもいいがこれは例外だと思ってもらいたい。
・・・ちなみに今回スーリヤが教皇庁を建てることを期待して3都市にヒンズー教施設を建てているが、ユスティに取られて完全に無駄になっている。
この分を富生産に回した場合と比べると宗教志向の寺院半額を考えても300円も損している計算なので大損害だ。
いかに無駄な施設をつくらず富生産をすることが重要であるかわかってもらえると思う。
研究ルート(括弧内は交換入手を示します)
農業→畜産→車輪→陶器→採鉱→筆記→青銅器→漁業→美学→多神教→聖職→石工術→瞑想→(アルファベット・君主政治・帆走・鉄器・弓術)→通貨→封建制→官吏→(暦・一神教)→鋳金→羅針盤→(建築学)→機械→光学→ギルド→工学→(神学・文学・騎乗)→火薬→化学→(法律・音楽)→鋼鉄
(2015/9/20 追記)
官吏の放出のあれこれに関して各所でツッコミをいただきました。
「独占が崩れた時点で放出してAI同士の交換を防いだ方がいいのでは」「AIは広い国土に都市スパム小屋スパムするので首都の50%ボーナスは誤差レベルではないか」
「そもそもAIは官僚制そこまでつかいこなせないんじゃ」「そもそも官僚制を好んで採用しない気がする」「表現の自由の方がAIの場合最適解になりうるから気にしなくていいのでは」等々・・・
これらについて追加説明をさせていただきたいと思います。
まず官僚制をAIがうまく使いこなせないというのはまさにその通りだと思います。基本的にAIは国土全体を同じように改善しようとするので、プレイヤーの様に首都を特化させるということはまずしません。
しかし官僚制は採用するだけで無秩序あるいは主従制に比べて研究力に恩恵を受けられるというのは間違いありません。官僚制をプレイヤーほど使いこなせるわけではないがメリットを簡単に受けられるという点が重要だと思います。
次に官僚制をそもそも積極採用しないのではという点ですがコレに関してはノーです。
経験則で申し訳ないですが主従制が好みの指導者以外は機械的に官僚制を一度は経由すると思われます。
実際今回の場合も↓のように全員が官僚制を採用しています。(開戦直前161ターンの状況、自由主義はどこも持っていない)
小屋スパムの場合、表現の自由のほうが研究出力が高いというのは正しいと思います。
ただしそれは自由主義入手段階での話であり、官吏入手前後における比較対象ではないです。
大事なのは官吏を渡す前後でどう研究力が変わるかという点なので比較対象は無秩序と主従制が適当ではないでしょうか。
独占が崩れた時に放出しないのは以上のような要素から官吏入手前後の研究スピードの変化があるということを前提に考えて検討すべきだと考えるからです。
少なくとも親しみ同宗教連合やマンサジャージでばら撒かれる状況以外では慎重になるべきだと思っています。
首都官僚制の50%をどうみるかに関しては色々意見があると思いますし正直判断が難しいと思います。
筆者個人としては首都は基本的に第一都市であるため一番育った都市であることも多く、影響は大きいと思っています。が、確かに大国であれば影響は小さく見積もれるというのも一理あるとも思います。
ここに関してはもっと色々考えてみたいと思いました。
以上各種ツッコミに対して持論を展開させていただきました。
少しでも筆者の思考への疑問が解消されたなら幸いです。
「正直今回はいろいろ詰め込み過ぎた感があるがゲーム中一番重要な時期なので頑張って考え方を吸収してほしい」
「つい先日できたかんたん!戦争ガイドという記事が非常に秀逸でした!次回の内容にも関わりますし是非一読することをオススメします」
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