プレイ日:2015/9/1 レポ投稿日:2015/10/24
打倒シド2!科学と小屋の底力 その1
打倒シド2!科学と小屋の底力 その2
打倒シド2!科学と小屋の底力 その3
打倒シド2!科学と小屋の底力 その4
打倒シド2!科学と小屋の底力 おまけ
パカルは安堵した。
バチカン宗教の総本山で、自身が教皇である事の権限をなりふり構わず行使する。
教皇庁の停戦決議案を強引に可決させ、この理不尽な争いに終止符を打ったのだ。
長きに渡るマヤ大戦はいま終戦を迎え、シド星にひと時の平和が訪れた。
時は紀元前400年。地平線の彼方に響き渡る。和平ラッパと――マンサ自由主義のテーマ。
「またマンサなり」
「風評被害も甚だしいデス」
本レポは私しもるが配信中にプレイした内容を、プレイレポとして書き起こしたものです。
一部画像は配信録画からの掘り起こしの為、粗い画像であることをご了承ください。
偉大なる先人達が残した数多のレポートは、Civ4をプレイする上での大きな指針となりました。
本レポもまた、高難易度を目指し続ける挑戦者達の一助になれたなら、喜ばしい限りでございます。
故ペリク鯖でプレイレポを執筆なさっていたお二方。
スパ帝謹製のシドMODを、内政帝がより難しく仕上げたMODです。
AIの初期保有ユニットなどはシド1と同様ですが、AIへの更なるハンマーボーナスと、
プレイヤーの研究鈍化が主な差でしょうか。具体的な違いは以下の通りです。
バージョン : Steam版 BtS Ver3.19 使用MOD : BUG MOD Ver4.4 + BULL DLL (BUG本体はMOD"Trade Resource Panel"を組み込んである私家版) 指導者 : エチオピアのザラ・ヤコブ(ランダム) 難易度 : シド2 マップ : 標準パンゲア7文明 温帯 / 海面中 / 海岸線ランダム / ゲームスピード普通 その他 : 都市譲渡及びそれを用いた文化割りスパイ、10T取引見直し、10Gせびり等、 ゲーム内行動は全て使用可(ゲーム内でやれることは全てテクニックという解釈) 文化、外交、宗教勝利は縛る(完膚なき1勝を目標としたため)
エチオピアのザラ・ヤコブ。
創造志向に組織志向。意識せずとも恩恵にあずかれる、使いやすい二つの志向を併せ持つお方。
UBのステラは創造志向とシナジーがあり、文化対抗手段として頼もしい存在。
初期技術は狩猟 ・ 採鉱。可もなく不可もなくといった評価。
こちらが初期立地。
開拓者の足元は非川沿い草原丘、斥候の足元は川沿い平原丘となっている。
氾濫源に小屋を敷き詰め、官僚制経済の力を存分に発揮できそうな立地。 から幸福も確保できそうだ。
可能なら開拓者をいずれかの平原丘陵に移動させ、直下2 ボーナスを受け取りたい。
首都直下2 は序盤に出せる戦士の数に直結し、ひいては後の開拓速度へと繋がるのだ。
▽右上に見えている平原丘陵へ斥候を登らせる
視界が開けたことでいくつかの周辺情報が手に入る。
1.北東方向はすぐ海で、北方向に流れる河川も海に繋がっていること
2.見えた北東海岸に流れる、長さ不明のもう一本の川があること
3.オアシスタイルと上述2番から、斥候の東、黒タイルは氾濫源である可能性が高いこと*1*2
4.開拓者の南西方向に水タイルがあること。海か湖かは不明:
これらを考慮した上で、どこに首都を建設するのが適切か考える。
候補として考えたのは以下の"A ~ E"の5地点。丘陵ボーナスを得られるなら、移動2ターンまで許容する。
皆さんならどこを選ぶだろうか?
散々悩んだ挙句、初期位置に首都建設。前画像では"D"の位置。
様々な理由から、直下 ボーナスを諦めるとの結論に至った。
首都建設場所に正解はないが、得られた情報から危険性は見えてくる。
開拓者の一歩右上、"C"を除外した理由は 不衛生すぎるから。
直下2 ボーナスに加え、 に に川沿いと、一見すれば優良物件に見える。
しかし氾濫源8枚による 不衛生から、開拓競走に支障が出ると考えた。
(実際には開拓速度は殆ど変わらない。おまけにて解説予定)
▽参考:天帝フラク 欲張りマンサの末路。首都が 臭すぎて労働者の生産が20ターン
同様の理由で斥候直下"B"も除外。前述3番から氾濫源が8枚以上になる公算は高い。
その上、衛生を改善しようと漁船の生産に手を出すと、それだけで死亡フラグが成立する。
貴重な を漁船に投じても開拓競争にはペイしない。 の負担も増大する。
▽参考:シド2パンゲ 漁船を甘く見たラグナルの末路。AIの容赦ない捻じ込みが炸裂
の右下"E"と 直下"A"を除外した理由は、地形が不明瞭で博打性が高いから。
まだ見えてるタイル数が多い 直下"A"ではあるが、こちらは食料資源 が外れてしまう。
なによりも、初期位置"D"を選ぶ決め手となった、最大の理由が一つ存在したのだ。
決定打は、視界。
前述4番、南西方向にうっすら見える水タイルが海の場合、この地が半島である可能性が見えてくる。
半島であると仮定した場合に、中心地に一番近いのが初期位置"D"なのだ。
首都の文化レベル3(創造志向なら25ターン目)で南方は封鎖できる。
第2都市を北東~東方向に出せば、それだけで囲い込み完了だ。
のみならず、南北の視界を均一に取ることで蛮族対策にも繋がると考えた。
文化圏での視界確保は、直下 ボーナスと川沿いを諦めてでも優先するべき、と判断した。
文化圏拡大と共に、西に僅かだが海岸線を確認。半島の可能性がぐっと高まる。
地形改善技術開発の後は筆記を経由し、鉄板の法律ルートを目指す。
スパイ経済でも 科学経済でも、法律まで一直線に向かうのは変わらない。
法律が全ての文明に出回った状態、いわゆる法律の陳腐化を避けるため、序盤の開発は徹底的に絞る。
80ターンを超えた辺りから急激に陳腐化のリスクは増し、最初の技術交換の輪に入れなければ、
それだけでほぼ詰みとなるだろう。1ターンでも早く法律を開発し、交換の輪に加わるのだ。
戦士は十分な視界が取れるだけの数を出す。極地は仕方ないにしろ、少なくとも自文明周辺からは
蛮族が沸かないくらいにはばら撒きたい。多少の維持費は気にしない方針。今回は4人も居れば十分だろう。
適切な戦士配置で十分な視界を得られたなら、土地を囲い込めるだけの開拓者を生産する。
もし囲い込み不能なら可能な限り開拓者を連打。ただし囲い込めない時点で相当厳しい戦いを強いられる。
BC3640(9T)初期斥候の欲張り探索により蛮族弓兵と遭遇、死亡が確認された。
本来なら初期ユニットの移動は慎重に行い、自文明周辺の視界を優先すべきだろう。
なぜならちょっとした隙間からでも、容赦なく蛮族がコンニチワしてきてしまうからだ。
斥候は失ってしまったが、隣国との距離情報と部族小屋から計 72Gを獲得。
BC3800(5T) 王建と接触。恐らく隣人となるだろう。 仏教を創始する。
BC3360(16T) 第2都市予定地付近に蛮族都市発生。初期斥候を失った代償か。
BC3000(25T) 文化圏拡大により半島と確定。
沸いた蛮族は北、西、南に戦士がそれぞれ1匹ずつ。弓兵無しは僥倖。
蛮族都市が出来たことを除けば、序盤の流れとして申し分無し。
BC2640(34T) 4体の戦士を生産完了。土地を囲い込めるだけの開拓者の生産に入る。
可能なら誰も手出しできないよう、蛮族都市ごと囲い込みたい。
第2都市建設予定地は、北側の封鎖と蛮族都市の文化転向を狙える位置に。
王建との距離が近すぎて将来的に文化転向しかねない位置だが、創造志向とステラに踏ん張ってもらう。
▽強引な都市出しは創造志向ならでは。非創造志向では間違いなくこちらが文化転向する
BC2560(36T) シャカと遭遇。暴れてくれることを期待。もちろん我が国以外に。
BC2360(41T) パカルと遭遇。 ヒンズー教を創始。
BC2320(42T) ハンムラビと遭遇。官僚制を好み、仲良くなりやすい有難い存在。
BC2160(46T) ジョアンと遭遇。仲良くなりやすいが、個人的な宿敵でもある。
同年、予定通り第2都市「Gondar」建設。
▽蛮族都市の囲い込みは不可能と判明。3人目の開拓者で半島を囲い込む
BC1680(58T) 第3都市「Lalibela」建設。将来性皆無の、銀と囲い込みの為だけの都市。
またしても王建にベタ付けの位置だが、こちらも創造志向とステラに踏ん張ってもらおう。
第3都市建設にて囲い込み完了。
厳密には蛮族都市陥落で崩壊するが、AIに落とされる前に第4都市建設で完全に蓋をする予定。
首都では図書館を完成させ、哲学ジャンプ用の科学者を雇い始める。
同時期シャカさん 手一杯。だが心配無用。
なぜなら我が国の隣国は王建のみで、その王建とシャカさんは通商条約を結んでいないからだ。
あえて一人 で孤立し、自ら火種を作ろうとするシャカさんは戦争屋の鑑である。
まあ、同宗教でも関係なく殴ってくるが。
世界は と が半々に分かれており、自国宗教の選択に悩む。
通常ならば隣国に合わせ だ。しかしシャカさんのご機嫌で仏教国どちらかが早期脱落した場合、
宗教的に孤立しかねない。最後の指導者に合うまで、しばし成り行きを見守ることにする。
▽蛮族都市は丘陵で守りは堅い。不幸中の幸いだが、いつ攻略されてもおかしくない
BC1240(69T) シャカさんが に改宗。
BC1120(72T) おシャカ様に追従し、我が国も へと改宗。誰かの 創始もアナウンス。
BC1080(73T) 最後の指導者、サラディン先生と遭遇。創始負けした先生は仏色に染まっていた。
同年、シャカとサラディンが和平。見えない所で既に戦火は上がっていたらしい。
世界的宗教の 連合に加盟できたことで、おぼろげだった外交相手が見えてきた。
隣国の王建、官僚制を好むハンムラビ辺りと親しくなり、ポチさんを適当な相手に噛み付かせる方向で行こう。
土地と技術交換相手を得られそうな見込みから、非戦科学経済で宇宙勝利を着地点と定めた。
宗教創始の見込みも無くなり、聖都を持たぬ非宗教志向のスパイ経済ではリスクだけが大きく圧し掛かる。
科学経済と的確な外交コントロールに、全てを委ねるのだ。
仲良くなれたハンムラビからアルファベットのODA。あったけぇ...。
BC1040(74T) 我が国:[ 公明正大+4 ]> <[ ]:ハンムラビ
BC975(76T) 首都にて大科学者1号誕生。哲学ジャンプまで待機とする。
同年、第2都市が文化レベル3に到達。文化 vs 武力の蛮族都市攻略レース開幕。
難攻不落ではあるが、王建の火車も視認でき予断は許さない
BC950(77T) 法律を開発。
王建の数学を交換入手し、哲学ジャンプの条件を満たす。
BC950(77T) 我が国:[ ]> <[ ]:王建
大科学者1号を消費し哲学ジャンプ。
▽道教創始の犯人はジョアン。パカルは既に官吏持ち
同年、カースト制/平和主義を採用。
大科学者を出せるだけ出し、なんとしてでも宣戦依頼可能な技術的リードを作り出したい。
作るものが無くなったAIは余った を に変換し、研究を加速させる。
AI同士で争わせ、星の進展を遅らせる行為は必須なのだ。
狙えそうなら自由主義も視野に。
▽原始部族社会/精霊崇拝 → カースト制/平和主義
翌BC925(78T) 哲学を交換に出す。
最速で官吏に向かう都合上、ここで放出しなければ重要技術の通貨を取りこぼしてしまうからだ。
▽内政技術のほか、転売できそうな技術を優先して得る
ハンムラビの通貨、君主政治と交換してもらおう。
BC925(78T) 我が国:[ 50G ]> <[ ]:ハンムラビ
翌BC900(79T) 狙い通り通貨も君主政治も交換に回せる。もうけもうけ。
王建と取引。宣戦依頼も引き受けてくれるようだ。
が、ダメ。手持ちの技術だけでは通らない。
主に哲学にビーカーが入ってないことを確認しつつ、
▽通貨は研究途中で価値が低下中
パカルに宣戦布告!
共闘の形にすると御代は安く済む。それが彼の最悪の敵ならなおさらに。
哲学放出の予定が、実際には研究中の通貨と君主政治に55Gで引き受けてくれた。
▽激安!
唯一の隣人である王建が防壁となり、パカルの刃はこちらまで届かない。
仮に彼らの間でイベント和平が成立しても、しばらく通商条約も結ばれない。
これは戦禍の及ばぬ安全地帯からの宣戦布告なのだ。
▽王建の蛮族都市攻略部隊。次のターン、踵を返しパカル領へと向かう。一石二鳥の宣戦依頼。
早い段階で宣戦依頼できたのは嬉しい誤算。
一度宣戦させてしまえば関係悪化が進み、あとは勝手に争い始める。
AI間の宣戦依頼で他国も巻き込めればさらに良し。ただし、パワーバランスには注意を払う。
当事者である我が国も例外ではない。連鎖宣戦に巻き込まれないよう、策を打つ。
▽王建ウォールが機能するのは戦争相手のパカルのみ
現在、パカルの宣戦依頼に耳を傾けるのはジョアンとシャカの2人のみ。
パカルはまず、自身の友人であるジョアンに宣戦の打診をするだろうか。
ところがジョアンは我が国への宣戦に難色を示す。
なぜなら彼は、己が嫌いな相手しか殴らないだけの理性を持ち合わせているから。
対してシャカは美味しい餌(技術)にホイホイ釣られ、シッポ振って宣戦してくるに違いない。
なぜなら彼は本能そのものだから。
悪いなパカル。ポチはウチで飼うと決めたんだ。
飼い犬に手を噛まれないよう、先んじて餌付けする。
パカルに噛み付かせることも可能ではあった。
しかし位置関係が不明な以上、パワーバランスが崩れかねないため、これは見送る。
ここは和平条約だけで良しとする。シャカさんには、もう少し大人しくしていてもらおう。
と思いきや10ターン後(BC650(89T))、我慢できずパカルに便乗宣戦しちゃうシャカさんであった。
う~ん、ブレないなぁ。
手持ちの技術で取りこぼしを回収する。
BC875(80T) 我が国:[ ]> <[ ]: シャカ
BC825(82T) 我が国:[ ]> <[ ]:サラディン
BC800(83T) 我が国:[ ]> <[ 200G ]:王建
BC800(83T) 我が国:[ ]> <[ ]:シャカ
BC600(91T) 我が国:[ ]> <[ 10G ]:王建
新たな住民達も我が国に迎え入れる。
BC800(83T) 蛮族都市が念願の文化転向。
第4都市「Nubian」として受け入れる。剣士もおまけで付いてきた。
宣戦依頼が無ければ王建辺りに落とされていたかもしれない。ほっと胸をなでおろす。
第5都市「Addis Ababa」建設。
労働者と開拓者の量産を担当。首都の乳母都市も兼ねる。
固有タイルはそれなりに強いが、左の は後に建てる偉人都市に奪われる予定。
ときに官僚制が迫っているにもかかわらず、首都の人口は4のまま止まっている。建造物も図書館だけだ。
・・・と、全てを担当したのだから至極当然と言えるだろう。
まさしく第2・第3都市の文化偏重が最大の原因で、そのしわ寄せを首都がもろに被ったのだ。
蛮族都市をAIに取られる事態は、どうしても避けたかったため仕方がない。
いまだ労働者は初手生産した1人のみ。 の改善すら終わっていない。
でも、ここからだ。後顧の憂いは取り払われ、ようやく内政に力を入れられる。
まずは労働者を追加生産し、土地の改善を急がせよう。
改善された土地に市民を配置し、各々仕事を与えてみよう。
食料豊富な都市では新たに、専門家を雇ってみるのも悪くない。
落ち着いたら空き地に都市を進出させ、更なる国の発展を願うんだ。
氾濫源で小屋を育み、OXの為の大学を建て、僅かばかりの余剰食糧で偉人達をおもてなししよう。
さぁ、内政の時間だ! 忙しくなるぞ~!
≪ 続く ≫
「うぃーっす」
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