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天帝陛下のスパイ戦 第一回
天帝陛下のスパイ戦 第二回
天帝陛下のスパイ戦 第三回
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エジプトの問題が片付いたのを見てとると、オランダはギリシャ攻略を再開。現代機甲部隊と空母機動隊の前に敵は無く、アレクサンダーも遂に膝を折った。
ユーラシア統一に向けてエジプトへ兵を進める。配下のドイツ・ギリシャに軍事技術と石油を供与し、戦力面での憂いは無い。この時点でオランダは野戦砲を除く軍事技術を全て獲得、一方エジプトは機械化歩兵と戦闘機で迎え撃つ。
緒戦の場所に選ばれたのはアステカ最後の都市。オランダ海軍機動部隊が占領し、アステカは滅亡した。
(再現)
他の方面でもオランダ帝国は圧倒的。ジェット戦闘機の活躍でエジプトの石油供給を断ち、空爆の嵐を浴びせる。
石油とウランを失ったエジプトに空母艦隊が襲い掛かる。海軍・陸軍合わせて7都市を制圧し、うち1都市には国連が建設されていた。とどめに首都テーベを核攻撃すると主力を失ったエジプトはオランダ帝国に下った。
軍事技術を盗み終わった後もローマへ潜入したスパイたちの仕事は終わらなかった。オランダ軍がエジプトの首都に迫っている間、ローマの宇宙船建造を遅らせるのが彼らの任務だ。
破壊する部品の中ではエンジンがおすすめ。工作に必要な諜報ポイントは破壊する部品のハンマー数に基づくが、エンジン以外の部品には加速資源が設定されている。
だがそうした活動も永久には続かない。かの国の恐るべき生産力に諜報ポイントが追いつかず、1890年ローマ人を宇宙に取り逃がす。スラスター5基とエンジン1基を乗せた宇宙船は13ターン後、1907年にアルファケンタウリへ到着予定だ。
オランダはこの瞬間を以ってローマとの最終戦争を決意。商業を全て財貨に振り向け、全生産力を戦術核建造につぎ込んでゆく。オランダ海軍は進行方向から2つの艦隊に分けられた。古参の大西洋艦隊はミサイル艦2隻、戦艦7隻、空母6隻とその艦載機18機、輸送艦3隻と海兵隊11部隊、戦術核8発の大所帯。一方最新鋭の太平洋艦隊はミサイル艦8隻、輸送艦3隻とやや艦船は少なめだが、戦術核を32発搭載している。
そして1906年、作戦決行の時が来た。沿岸都市クーマエと首都ローマに潜入したスパイが核シェルターの破壊に成功。太平洋艦隊の戦術核が沿岸都市を焼き尽くし、上陸部隊が占領。続いて艦隊が入港し、ローマに向けて核を放つ。
(再現)
シェルターに隠れることも叶わぬまま放射線に倒れるローマ兵たち。そしてクーマエから落下傘部隊が飛び立ち、ローマを破壊せんと降下する。だがその時、隣接都市のジェット戦闘機が意地を見せた。任務を果たせず撃墜される落下傘兵。
しかしオランダにはまだ手があった。ギリシャ・エジプト戦役を生き延びた古参の戦車がコマンドの技能とともに上陸している。すぐさま敵地の鉄道を伝い目指す都市に到達、蹂躙。ローマの宇宙殖民計画はその首都と共に灰燼に帰した。
(再現)
同時刻、大陸の反対側では大西洋艦隊が敵主力船団を核攻撃。一部をSDIに迎撃されるも敵ミサイル艦6隻、空母3隻とその艦載機を沈めた。
(再現)
世界最強のローマ軍だがその主力はあくまで陸軍。海上戦力で勝るオランダは敵艦を本土に寄せ付けず、ローマの全沿岸都市に核攻撃と蹂躙を加える。その間も核の追加生産は怠らない。
核戦争は途中の休戦をはさみ、都合30年間続いた。この間オランダは多数の艦船を失いつつも本土を守り抜き、ローマ全土を死の灰が立ち込める砂漠に変えた。ちなみに世界のほかの地域も砂漠に変わった。30年間でローマとその属領に使われた核は153発、うち90発が炸裂。開戦前390だったローマの人口は52になり、世界人口は949から607になった。そしてオランダの人口は353。以上の原因により、オランダは外交勝利を収めた。
勝利は最後に死ぬ権利である。
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