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最終更新: 2019-07-22 (月) 23:16:09
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Civilization 4 Beyond the Sid その2 Edit

前回の粗筋 Edit

・(ツンドラ)半島囲い込み成功、神立地
・首都は森だらけ、初期商業期待できず -> 大スパイ経済路線
・73T法律開発、3都市。75T道教創始成功
・隣国はキュロスのみ、スコアトップ
・戦争はアレク->シャルルのみ、シャルル優勢
・宗教はイザベルのヒンズー教が流入済み、キュロスと宗教を合わせられる

内政面(神立地+道教創始)、外交面(近隣との宗教対立なし)、共に理想的な展開と言える。
そして難易度シドで最も苦しいのはこの最序盤であり、ここまでくればそれなりの勝率が期待出来る。

大スパイ経済について考える Edit

さて、前回に大スパイ経済路線を決定したが、ここで注意して欲しいのが古典的スパイ経済との相違点だ。
というのも難易度シドに於いては、EP源を商業力に求める経済体制は破綻しているのだ。

原因はAIとの絶望的なまでの商業出力差にある。序盤のプレーヤーとAIのGNP比は時に5倍を超える。
よって古典的スパイ経済では、AIが諜報レートを20%に上げた時点で、諜報ポイント比でペナルティが発生する。
そうなると、スパイ経済でありながら十分な商業効率が得られず、経済的に破綻を来す。

よってシドに於けるスパイ経済は、少なくとも序盤に於いては、EP源を偉人に求める他無い。
大スパイなら、AIに諜報レートを上げる時間的猶予を与えずに、大量のEPが得られるからだ。
そして逆に言えば、この間プレーヤーは商業力をビーカーにも諜報にも使うことが出来ないのだ。
従って、この余剰商業力をどう利用するかが、大スパイ経済に於けるポイントとなる。

Civ4に於ける現金の使い道は3通り用意されている。
アップグレード、普通選挙下での購入、維持費の支払だ。
では大スパイ経済に於ける序盤の余剰商業の使い道としてはどれが最適だろうか?
結論から述べてしまえば、そんなものは状況次第としか言い様が無いのだ。
なぜなら大スパイ経済では技術外交が困難だけでなく、自国の技術ルートすらもAIに左右されるからだ。
科学経済が世界をコントロールする経済ならば、諜報経済は世界情勢に適応する経済なのだ。

前回の最後で、大スパイ経済にはそれに合った戦争の仕方があると述べたが、それも同様である。
UGや購入を利用した戦争準備は、ハンマーによるそれよりも圧倒的に速い。
この速度を利用して、無防備な背中を見せたAIを即座に刺し殺すのが、大スパイ経済に於ける戦争なのだ。

UGメイスラッシュの場合 Edit


以下、戦士->メイスのUGを利用した例を示す。その1でも出したモンテのパターンだ。


【※画像欠損】


105T(250BC)ユスティニアヌスがアショーカに宣戦布告。

これは国力的にやや無理がある宣戦と言える。加えて東ローマは国土が南北に長く、こちらから奇襲を掛け易い。
そして今回の例では、こちらは哲学売却で官吏、機械を両方確保している。
数ターン待ってユスティの初期奇襲失敗を確認、戦争準備に入る。
(因みに後からWBを使って確認した所、ユスティの進行スタックはわずか16体。無謀と言う他無い。)

115T(1AD)アショーカから小麦+83Gで鉄を輸入->UG後、改善破壊で即座に破棄。

鉄はパンゲアの場合はほぼ確実に輸入可能な資源であり、UGメイスラッシュやUGカノンラッシュは実質資源不要である。
戦争準備に時間を掛け過ぎている感があるが、これはバチカン決議のタイミング調整の為である。

116T(25AD)ユスティニアヌスに宣戦布告。118T(75AD)アンティオキア占領


【※画像欠損】


初期侵攻スタックはメイス11体、ジャガー2体。
アンティオキア(丘都市)守備部隊はカタフラクト1、メイス2、長弓1、斧1、トレブ2の計7ユニット。
スパイで文化防御を飛ばし、メイス4の被害で占領する。

ここまでは順調だったのだが、この後が誤算だった。
インドが国内に30体程度の進行ユニットを持ちながら、後方都市に待機させて完全に静観を決め込んだのだ。
そしてユスティも対印前線に3-5ユニットの守備隊しか配置しない。(インド-東ローマは以前戦争中なのだが)
その上で手持ちのカタフラクト全てが、占領直後のアンティオキアに投入されたのだ。

結果として侵攻用のメイスに追加で3体の損害が発生。アショーカも動く気配が無くこれ以上の侵攻は断念せざるを得なかった。
しかし、上の地図を見て貰えば分かる様に、アンティオキアは余り旨みのある都市ではない。その北のテッサロニカ(空中庭園有)まで占領して初めて割に合う戦争だったので、これは事実上の敗戦である。
非戦超大国のヤコブを意識して宣戦に踏み切ったが慎重さを欠いた判断だったかもしれない。
(本MODに於けるAIのカタフラクトのコストはこの時代で30ハンマー)

以下反省も兼ねてメイス奇襲の要点を纏める。

・準備期間が短いが消耗率は高いので、限定戦争に向いている。
・教皇庁の停戦決議は、限定戦争をする上では強力な味方となる。
 (今回の場合、テッサロニカ占領直後に決議が来るようにターン調整していた。)
・友軍を過信してはいけない。1都市占領時点で採算が取れるのが望ましい。
・但し教皇庁都市は、占領した時点で勝負が決まり得る。多少無理してでも奪う価値有り。
・システィナ礼拝堂も強力。限定戦争で奪った都市でも都市圏がほぼ使用可能。
 (もともと中世戦争はルネサンスラッシュと比べれば文化面では非常に有利。)

今回は残念な例になってしまったが、メイス奇襲による中世限定戦争は、特定の状況下(国境上の聖都等)では非常に強力だ。
皆さんも機会があれば試して欲しい。(技術交換の関係上寧ろ「機械があれば・・」となりがちなのだが。)

実際の展開 Edit

話を本編に戻す。その1でも予想できたことだが、本編ではメイス奇襲のチャンスは訪れなかった。
キュロスが平和な間は、こちら側から仕掛けることは出来ないのだ。以下では大スパイ誕生までの展開を示す。

87T(700BC)裁判所*3が完成。

これで遅くとも154T(880AD)までには大スパイ3体分の9000EPが使用可能。
同年、異国でキリスト教創始(かなり遅い)、アレクがヒンズー教に改宗(おそらく都市を奪われた)。

99T(425BC)アレクがシャルルに降伏。

この戦争で8体の大将軍が生まれた。ピラ代議制のシャルルには色々とおいしい展開。

102T(325BC)スレイマンのシスティナ礼拝堂完成。
103T(300BC)イザベルのヒンズー教バチカン宮殿完成。

裁判所*3 + スパイ*6 にはグローブ座二つ分に相当するハンマーを要する。つまり大スパイ経済はハンマー面が苦しい。
今回の様にバチカンの建設が遅れたり、そもそもバチカン宗教が入らない場合さらに苦しい。
従って市民配置はハンマー優先にすべき。小屋をこの段階で育てる必要は無い。

114T(25BC)王健が手一杯に、ターゲット不明。
115T(1AD)シャルルが自由主義一番乗り、ボーナスは不明。(但しナショナリズムは所持していない)

スパイ対象予定のキュロスが1T差で逃す。やや残念。翌ターンにスパイ6体がキュロス領に向かって出発。技術窃盗態勢に移る。

続いてここまでの技術交換を示す。

法律以前:青銅器(57T)、漁業(63T)
法律売却:アルファベット(74T)、数学(75T)、鉄器(77T)
哲学売却:通貨(96T)、鋳金(97T)、官吏(97T)、君主政治(102T)、封建制(105T)、建築(105T)
無償提供:紙(113T)、羅針盤(113T)

無償提供が2件あったこともあり、かなり順調。羅針盤は売却先があったので、その際に地図入手。世界情勢が明らかに。

世界情勢 Edit



【※画像欠損】


大陸北東の王健領。王健は金融なのでプレーヤー文明ならば悪くない立地だが、AIの場合は苦しい立地か?
寿司ネタの巨大な供給源でもあるが、王健は苛立ちでも衛生資源は提供する。関係が悪化しても安心だ。


【※画像欠損】


大陸南東のスレイマン領。画面外にも島都市を二つ持っている。王健と並ぶ寿司ネタ供給源。
群島立地+ファロス灯台の効果で宗教的少数派ながらも最先進国の一角。タージマハルで黄金期中。
システィナを含む多数の遺産を所持、将来的には文化勝利に向かうと思われる。
外交的妨害が容易なスレイマンがシスティナを建てたのはかなりの幸運。


【※画像欠損】


大陸中央のシャルル+アレク領。シャルルは画面外の北にももう1都市所有。
アレクは戦争で負けたのも納得の立地。そしてシャルルも一都市を奪っただけで、国力的には微妙。
最終的にはスレイマンの文化圧迫を受けるので、勝利レースに絡むことは無いだろう。


【※画像欠損】


大陸南西のイザベル領。川が無いが、商業的にはかなりの好立地。加えて最大宗教の聖都持ち。
遺産も多数所持しており、文化と宇宙のどちらを目指すか読み難い。
妨害困難な宗教志向ということもあり、AIの中では恐らく最も勝利に近い。


【※画像欠損】


大陸西中央のキュロス領。スコア的には頭一つ抜けているが、都市数はイザベルより一つ多い10都市。
聖都の影響を考えると、国力的にはイザベルと大差ないと思われる。
もっともキュロスは宗教志向こそ無いが、宣戦依頼が非常に通り難く、外交的妨害が困難な指導者。
勝利レース的にはイザベルとの二強とみて間違いない。
又、キュロスは遺産が少なく宇宙勝利に向かうと思われるが、首都は核奇襲困難な内陸都市。


【※画像欠損】


最後に大陸北西のエジプト領。北東の位置にもう1都市建設予定。
首都やヘリオポリスでは穀物庫すら建てずひたすら生産(開拓者、労働者、スパイ等)。
小屋など一切育てていない。それでもスパイの数は不足気味。
以下は115T(1AD)の団塊でのデータ、GNP比がすごいことになっている。


【※画像欠損】


スパイ活動開始 Edit

さて、いよいよ大スパイ1号を用いて技術窃盗を開始する。本プレイはCGEを使用している為、他国の技術状況が分かり難い。
しかし今回の場合は宮殿、裁判所と専門家由来のスパイポイントでキュロスの研究がある程度見えている。

115T(AD1)キュロス、1T差で自由主義ボーナスを逃す。
120T(AD125)キュロス、憲法開発。
123T(AD200)キュロス、経済学一番乗り。

時を同じくしてスパイの駐留ボーナスが50%に。窃盗の目標は憲法。
天文学も技術ツリー的には窃盗に適した技術だが、キュロスはがレオンを持っていない。


【※画像欠損】


123T(AD200)大スパイ潜入。ナショナリズム窃盗。

運良くナショナリズム窃盗は一人目で成功する。諜報ポイント比で-20%になっている点にも注目して欲しい。
そして、ここで問題が発生する。以下はナショナリズム窃盗直後の技術交換テーブルだ。これだからシドは面白い。


【なんで研究可能に憲法が無いんだよ.jpg ※画像欠損。ファイル名は原文ママ。ファイル名からお察ししてください。】


その3に続く

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